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2020年08月12日

これからの共同体社会はどのように創られていくのか-11

前回は、時代を貫通して性を中心とした母系集団の強さを「誓約」、「おかみさん」の事例から探った。歴史的に、男だけの闘争(生産)集団や、女だけの生殖集団だけでは社会は成立しないので、仮にそういう集団分化がなされても婚姻様式によるつながり(規範)によって統合が図られ、バランスをとるものである。

しかし、かつて権力の中枢に婚姻によって絶対的な勢力を持つ「家」が存在した。中世~近世ヨーロッパのハプスブルグ家、古代日本においては藤原家などである。ともに私権社会として、身分秩序が絶対化世襲化した中で、いかに権力を手に入れるかを「婚姻」という手段を核に実践してきた。権謀術に長け、性そのものを幻想化していった。

これらの事例は、これからの本源的な性、そして共同体集団の婚姻規範としては「反面教師」の事例として取り上げておきたい。しかし、その権力を手に入れるための手段ではあるが「性」にかける執念は並外れたものであった。

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2020年08月06日

性を封鎖しているのは何故? どうしたら女として性で充たされるか

男の性、女の性の本質を考えるとき、その根本を生物にまで遡って考えると、生物界全般に備わっている庇護・依存の本能があります。例えば魚の雌は卵を産みます。両生類になると卵を孵化させる種が現れ、さらに進化すると子育てをする種が現れます。進化するにつれ雌の生殖負担は大きくなっていき、生殖期間中の雌は外敵から身を守ることも餌を確保することも困難になります。

 

そこで雄の役割となります。生殖期間中の雌と子供を守るため雄は外敵と闘い縄張りを守り、餌を確保する役割に進化していきます。つまり進化するにつれ雌の生殖負担は増大し、それにより雄の闘争負担も大きくなる。この雄雌役割分化により生じた雄雌の性の本質が庇護・依存の本能です。

 

そして真猿になるとさらにこの庇護依存の本能は強力になります。真猿は樹上に住んでいるため外敵が殆どいませんが、代わりに同じ猿同士が縄張りを争い合う同類闘争が主圧力となっています。僅差の闘いとなる同類闘争では、体格の劣る雌は戦力にならず、雄への依存本能をさらに強化していきます。その結果、雌は性的存在として、発情期間を延長させ、お尻を赤くして挑発機能を高める等して性機能を進化させていきます。

 

そして極限時代の人類では、女達にも極限的な飢えや怯えの外圧がかかることで、さらに強力に依存収束を強め、性機能を高めていきます。前回の記事でも述べたように、極限時代の人類は、体毛を無くし、肌を柔らかくし、皮膚感覚を発達させることで、さらに快感機能を高める方向に進化させていきました。性充足を高めるために、肉体を改造してまで挑発機能、快感機能を高めていった女の一念には、凄まじいものがあります。

 

このように女の性は、依存本能を根本に挑発機能、快感機能を進化させ、性充足を高めてきた存在だと言えますが、現代の女性にそのように言うと、性差別だ!と反発する女性もいます。また反発ではありませんが、ピンとこない・・といった悲しい反応もあります。

女にしか持っていない素晴らしい性の力というものがあるのに、自ら封鎖してしまっている。今回は、とりわけ若い女性に多く見られるこの性封鎖について記事にします。

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2020年08月06日

これからの共同体社会はどのように創られていくのか-10

前回は、赤子を事例に成長のそして学びの原点が「まねる」ことであり、全力で対象に同化を試みた果てに能力を形成することを述べた。そもそも、この同化するという機能はミラーニューロン等と呼ばれ、あらかじめ備わっている機能である。ではその機能を発動させる動因は何かといえば、対象と一体化したい欠乏と言わざるを得ない。そうすることで得られる充足状況を求めるための欠乏。ただそれだけであるように思う。

その状態は、例えば仏教では解脱と称したり、性の世界では恍惚(エクスタシー)という状況など、自己と対象が混然一体で溶け合う感覚や、宇宙の時空と同化した感覚として語られている。

現代の日常生活では、その境地には到底及びもしないが、歴史的に縄文の名残から、かつて「誓約(うけい)」という行為で集団の対立課題を乗り越えてきた日本人にとって、この一体化欠乏を起点に集団としての共同体の再生の可能性が横たわっている。時代を貫通して性を中心とした母系集団の強さを探る。

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2020年08月04日

外圧捨象(→活力ドン底) と 人類の再生

日本人は「仕事に対する意欲」「セックスレスに代表される性の活力」がドン底で、世界各国の中でも最低の状況にあります。

●日本は『熱意あふれる社員』の割合が6%しかない
米ギャラップ社が2017年に、政界各国の企業を対象に実施した調査結果です。この数字は、139カ国中132位と最下位クラスにあたります。
調査結果では、さらに日本企業内に諸問題として「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合が24%、「やる気のない社員」は70%に達したと記載されています。

●日本は「セックスの頻度、性生活の満足度とも、世界最低ランク」
2006年にデュレックス社が、世界各国のセックスの頻度と性生活の満足度を調査して結果、日本はダントツの最下位にいます。

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日本人は今、滅亡の危機に直面しているのです。原因はどこにあるのか? どうしたらよいのか?
「るいネット」の記事(リンク)を紹介します。

●外圧捨象(→活力ドン底) と 人類の再生
【1】本能(脳)は外圧を感知して始めて作動する。

【2】しかし現代人は、個人主義を植え付けられ、しかも私権圧力が衰弱したので、政治の問題であれ、経済の問題であれ、あるいは環境破壊や肉体破壊の問題であれ、「どうでもいい。自分には関係ない」という言葉で問題を捨象し続けてきた。つまり、大半の外圧を捨象し続けてきた。

【3】大半の外圧を捨象すれば、大半の本能は作動しなくなる(封鎖される)。

【4】その結果、現代人は生存本能→生きる意欲も、闘争本能→闘争意欲も、追求本能→追求意欲もドン底にまで衰弱させ、更には性本能→性情動も、生殖本能→出産意欲もドン底にまで衰弱させて終った。(仕事である以上、様々な課題が登場するが、興味のあることはやるが、それ以外の課題を捨象している者も同様で、これでは全く成長しない。)
要するに、現代社会が孕む活力衰弱や少子高齢化etc.の根本問題の根本原因は「自分には関係ない。どうでも良い」という外圧捨象にある。(現状が底ではなく、現在も際限なく衰弱させ続けており、このままでは人類は間違いなく絶滅する。)

【5】従って、外圧捨象を止め、潜在思念が感応するままに問題を直視し、追求しさえすれば、人類は再生される。活力も性も再生されてゆく。
・活力衰弱の構造(殖産分断→学校教育と「個人」「権利」という観念支配)を知れば=外圧を知れば、本能が作動し、活力が再生されてゆく。
・生殖衰弱の構造(私権・独占の性→核家族と「一対」観念)を知れば=外圧を知れば、性本能が作動し、性情動も生殖意欲も再生されてゆく。
(実現塾に参加している小・中生の性の目覚めは、これかもしれない。)
・社会閉塞の構造(私権の終焉⇒観念支配による外圧捨象→思考停止)と共認統合の構造を知れば、追求本能が作動し、思考が再生され、新勢力が形成されてゆく。
・環境破壊の構造(西欧科学の狂気→市場拡大)と自然の摂理を知れば、追求本能が作動し、自然の摂理に則った科学と生産技術を生み出せるようになる。

【6】実現塾(リンク)は、外圧を感知させ、以て本能を作動させ、活力を再生する場である。ここでの生物史や人類史の追求によって解明された自然の摂理や生命の原理は、人類の最も確かな羅針盤となるだろう。

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2020年07月31日

【世界の各部族の婚姻形態シリーズ】女の性権力が肥大した部族

世界の各部族の婚姻形態シリーズ、最終回は女性の権力が強くなった部族です。
これまでさまざまな部族の婚姻形態を紹介してきましたが、男女関係は社会の基底部を成すもの。
それにより集団や社会が活力のあるものになるか、滅亡に向かってしまうのかが決まります。
現代の一対婚が当たり前と考えるのではなく、社会状況、人々の意識、人類本体の充足関係とはどういうものかを歴史をヒントにしながら、考えていきたいですね。http://www.rui.jp/new/chumoku/pdf/koninron.pdf リンクより

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■ミナンガバウ族:スマトラ
7世紀から14・5 世紀にかけて中部スマトラ全域を支配した古代王国の建設種族。
回教の弾圧とオランダの支配により王国は崩壊したが、現在も女性優位の母系農耕社会を維持し、回教の一夫多妻制と調和させている。すなわち結婚後も妻は実家で生活し、妻たちの間に序列は存在しない。夫は万遍なく妻の家を訪ねることになっているが、そこで食事をするには家事を手伝うか、耕作をしなければならない。また婚約中はもちろん、結婚後もお気に入りの妻には贈り物を欠かさず、セックスの代償として妻が要求する金額を支払うことさえする。しかし妻の方は、婚前は処女性を重視したのに対し、結婚後のセックスは全く奔放。回教法では姦婦を夫が殺すのも合法だが、ミンナガバウの夫は、暴力もふるわず離婚宣言のみを行う。妻の側からの離婚も容易に行われ、夫の訪問回数が減ると、次の夫を物色して結婚を破棄。独身女は嘲笑の的となるので、離婚した女も未亡人もできるだけ早く再婚するのが通例となっており、初婚で生涯を過ごす女性はほとんどいない。
※回教の一夫多妻は、厳格な階級社会を前提に上位階級において実行されるもので、末端階級の男には女は一人も当たらない、というかたちで男と女の数はバランスしている。ここでは上位に限らず、全体に一夫多妻が見られる。また、女の浮気の自由度が高いことも加味すれば、これは多夫多妻=集団婚と見るべき。この視点に立てば、この部族は農耕+私有意識△を媒介に、交叉婚から妻問婚へ至ったパターンと言える。もともと母系制の集団婚であり、実権は氏族のバアサマにあった。農耕が導入され、集団が家族単位にまで分解されても、家族=生殖の中心であり、母系制は維持される。婚姻制は、多夫多妻はそのままで、基準だけ氏族から婚資へ転換。
婚資が婚姻の最大基準となれば、当然女は性的商品価値の上昇を企み、処女性をエサに交換価値を釣り上げていき、権力を掌中に収めたものと考えられる。そして、高値で売った後は、性権力を堂々と行使して不倫を重ね、その上、婚資だけでは不足だとして、男の家事サービス、耕作が義務付けられるに至った。
∴同類闘争圧力が弱いまま、女の私益性を野放しにして女の性的商品価値を上昇させ、女の性権力を肥大させた部族と言える。

■ボナペ島:ミクロネシア
女尊男卑体制で、あらゆる家庭の実権は妻が握っている。夫の浮気は激しく責め立てられるが、妻の浮気に関しては、夫は発言権すら与えられていない。離婚にしても、妻の家柄の方が夫のそれよりも高い場合は、夫側からの離婚請求は認められず、たとえ離婚しても夫の再婚は許されない。
※兄妹婚の母胎集団からの分派集団が逃げ延びて、ミナンガバウ族とほぼ同じ経緯をたどったものと考えられる。

■カシボ族:アマゾン支流ウカヤリ川
(アメリカ人の女性人類学者ジェーン・ドリンジャーの記録。白人に対して友好的な種族で、そこを訪れた伝道僧の話に興味を抱き、調査を始める。)
・生活形態-ペルーウカヤリ川上流に住む女性優位の母系種族。酋長も女で、狩猟・漁労・耕作など肉体労働は全て男の役割。

・男女関係-常に女が主導権を握る一妻多夫。結婚適齢期に達した娘は、部落中の若者を品くらべした末、最も気に入った男を選ぶ。それが既婚者だった場合は、布や壷などと引き換えに相手の妻から貰い受ける。飽きがきた夫を他の女に譲る際には、夫の蚊帳を次の妻となる女の小屋の前に移すことによって離婚と再婚が成立。男は自分の蚊帳が置かれている小屋の女と暮らさなければならない。

※①女長老に率いられて、兄妹婚の母胎集団から分派し、僻地へ逃げて来た部族である。

②外圧がほとんどなく、男の発散欠乏△→乱交を背景に女の性的商品価値→選択特権を確立→早期に性権力が絶対的に共認された。女の権力が絶対共認されると、女尊男卑の社会(=男はあらゆる負担を押し付けられる労働力であり、同時に所有権移転の対象)になるのが当然であり、最近の日本社会もこれに近いと言える。

③このように女ボスの下で女の論理が強固に確立されると、複数の集団を立体(2~3段)構成で統合する立体的組織統合力が形成できないので、人口増大→集団規模△の際には、分裂するよりほかになく、長期にわたって単位集団のまま女権制を強化していった。

分裂・分派を繰り返すことで、周辺部族が徐々に増大し、同類闘争圧力が上昇する。しかし既に、性権力支配の絶対的共認が確立されていることから、現状維持を第一義として、勢力拡大はせずに、縄張り協定(同母胎集団からの分派集団ゆえに、言語が通じる)により同類闘争を回避(∴同類闘争を通しての男の復権の可能性なし)、立体的組織論を持たないままに、性権力支配社会が継続・維持されていく。

■ワツンバ族:アマゾン支流ウカヤリ川
ボリビア国境近くの上部ウカヤリ川で女だけで生活を営む。吹き矢や槍を用いた戦闘能力にたけ、日頃は他の種族を寄せつけないが、毎年9月に、近くの多種族の逞しい男たちを招いての交情式を一ヵ月間行い、5~6月に一斉出産。(妊娠しなかった女は追放。)男の子は他の部落にやる。
※地理的にカシボ族と非常に近いことから、同一の母胎集団から分派した部族と考えられる。カシボ族と同様に、同類闘争圧力が増大する以前に、女の性権力が絶対共認され、女尊男卑の社会となり、それを極限まで押し進めた結果、性交時以外は男不用となってしまったものと思われる。
交情式の相手の男は、言葉が通じる必要から、協定を結んだ同系部族の男でもあるはず。一斉出産期間中は、同系部族との協定関係で守られている必要がある。また、性権力維持が第一で、戦争=縄張り拡大はしないはずなので、この点からもセックスを武器とする協定により同類闘争を回避しているものと考えられる。

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2020年07月30日

セックスレスは人類滅亡の危機。どうする

前回は殖産分断を引き起こした犯人は男の独占欲であることを記事にしました。この男の独占欲は殖産分断に留まらず、独占したら最後、最終的にはセックスレスという現実に至ります。男は実感と繋がりますよね。手に入れるまでは精力的ですが、手に入れたら急激に熱が冷めていく。独占欲の悲しい限界です。

生物全般を見ても、外圧に適応するための本能が衰弱すると、それはそのまま種の絶滅に繋がります。故に、本能である性欲が衰弱しセックスレスになってしまった現在というのは人類史上未だかつてない危機的事態であり、このままでは確実に絶滅してしまいます。本来、本能はそう簡単に衰弱するものではなく強固なはずなのに、性欲は衰弱。逆に、独占は生物に備わった本能ではなく、私権時代固有(日本でいえば明治以降)の観念なので、簡単に独占意識を塗り替えられる筈なのに、男たちの独占は強固。

この逆転現状を突破し、人類本来の性の活力を取り戻すことは、数ある人類的課題のうちでも最も根本的な課題です。今回はその糸口を記事にします。

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2020年07月30日

これからの共同体社会はどのように創られていくのか-9

巷ではコロナ禍が再び再燃し危機をあおる報道一色であるが、本当のところどうなのかということに迫る報道は皆無なので、こういう洗脳めいた事態に嵌らずにあられんことを祈るのみ。

さて、前回は、主体性を回復するために健全な思考方法として原始人以来の潜在思念に基づく実現思考を紹介した。現代人はこの潜在思念を封鎖あるいは捨象している為にまともな思考にならないことが往々にしてある。共同体社会にとって、相手あるいは対象が何を考えているか、何を感じているか、何を欠乏として意識されているかをつかむこと=対象への同化を行うことが行動の原点となる。(この潜在思念(本能回路および共認回路)をいかに開放して顕在化させていくかが共同体の成員にとって当たり前にできることが求められる。

今回は人として成長の原点である赤子を事例に潜在思念の開放ということを探りたい。

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2020年07月28日

言語の進化過程(9) ~説得の必要から長口上が登場し、数個の文言をつなぐ接続詞や関係代名詞が生み出された。

★英語の文法で「なぜ、主語が三単現(三人称・単数・現在形)のときだけ、動詞にSがつくのか?」不思議に思ったことがありませんでしたか?

古英語と呼ばれる西暦449年から1100年頃の時代、動詞の使い方は今よりもはるかに複雑で、1つの動詞を何十にも格変化させて使われていました。三単現のsもその変化の1つです。その後、動詞の格変化が簡略化されていく過程の中で、三単現のsだけが現代に残ったという歴史があります。

★ではなぜ、動詞の格変化が簡略化されることになったのか?
るいネットの記事から、英語(印欧語)の歴史を探ります。(リンク)(リンク

●セム語、ハム語、印欧語における、前関詞、冠関詞の発達と、それによる関詞の消滅。
称代名詞や冠関詞の格変化、あるいは単数・複数による語尾変化だけでは関詞が持っていた関係詞としての多様な役割を充足させることはできない。そこで、それを補うために沢山の前関詞を作り出していった(沢山と言っても80語ぐらい)。対象詞の前に前関詞を持って来たのは対象詞の前に動容詞を持って来たのと同じ感覚だろう。

更に、語順の優先順位も、例えば印欧語では、
(冠関詞)主句+優先動詞+動容詞+(前関詞)対象句+情感詞
となり、更には対象詞の後ろに関係代名詞を付けてより詳しい説明が続いてゆく。従って、元々文意の重心にあった情感詞は、後ろに追いやられてゆき、出る幕がなくなってゆく。

●説得の必要から長口上が登場し、文言と文言をつなぐ接続詞や関係代名詞が生み出されていった。

日本語の場合は、関詞「て」を使っていくらでも文言をつないでゆくことが出来るが、伝わり難くなるので、できるだけ一文言を短く区切って接続詞でつないだ方が良い。それに、一つの文言が長過ぎて伝わり難い場合、短く切って接続詞でつなぐのは万国共通の不文律であるとも云える。これは、文章作成において心得ておくべきポイントである。

他方、侵略戦争に直面して、能力や説得が重視されたセム語や印欧語では、説得のための優先動詞を発達させただけではなく、更に関係代名詞を作り出したが、その結果、関係代名詞の後により詳しい説明が長々と続くような文体が、普通になっていった。(日本語の場合は、いったん文章を切って、接続詞でつなぐのが、普通である。)

●英語における文法規則の半壊と前関詞の多用と構文の不明化
力にまかせて侵略してきたノルマン族(英語)では、相手に対する配慮は不要なので、冠関詞も、動詞の語尾変化も(過去形以外は)消滅していった。
近代以降も、英米は武力支配によって世界覇権を握っていったが、そこでは特に成果を問う可能・許可や、支配のための義務や使役・受身などの優先動詞、あるいは説得のための否定・断定の優先動詞や関係代名詞が発達した。また、常に力にまかせて侵略していったので冠関詞や人称による動詞の語尾変化などは廃れてゆく。(現在の英語には、三単現のSしか残っていないが、アメリカの黒人などはそれさえ無くなりつつある。)
また、同じ一つの前関詞を多様な意味を持たせて使い廻してゆく。

つまり、それら侵略・支配が常態化した英・米語では、冠関詞も動詞の人称変化もわずかしか残っていない。加えて、関詞の消滅を補うべく前関詞を発達させ、一つの前関詞に多様な意味を持たせることになった。つまり、英・米語は文法規則が半ば壊れてしまった言語であり、従って構文が非常に分り難い言語である。
従って、日本人が英語を習得するためには、語順の違いだけではなく、優先動詞と前関詞の使い方に習熟することが不可欠になる。もちろん、それらが話し言葉の中で習得されるべきものであることは云うまでもないが、聞いているだけでは習得はできない。習得するための最速方法は、伝えたい何かを始めはブロークンでも何でも良いから、とにかく英語で話してみることである。

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2020年07月25日

これからの共同体社会はどのように創られていくのか-8

前回は、共同体を創っていくうえで、それを阻害しているのが近代国家と市場経済システムに基づく固定観念であると述べた。

 

半ば奴隷と化してしまった現代人は思考停止してしまっている。本来的な主体性とは、個人個人の思考法や意欲だけにとどまらず、場(共同体)の圧力源として作用するものであり、具体的には現実対象をいかに構造的に認識していくかということ。これは自然現象にとどまらず、社会現象にも当然当てはまり、原因→結果という関係や不全→収束先という関係を解明し、進むべき方向を示すことにある。「百姓」とは、百の姓(かばね)=役割=仕事をこなせる万能の民を示したことからも、本来の思考、共同体としての場の圧力=活力が主体性を発現させていたことがうかがえる。

 

今回は、その思考方法について探りたい。

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2020年07月22日

殖産分断を引き起こした犯人は?

前回の記事では、母親の「勉強しなさい!」は子供の為ではなく、母親自身の子育て不安から発せられる言葉であること。そして、その母親の子育て不安は、母親の役割が子育てのみとなり、かつ母親一人に集中しているという、核家族の問題を述べました。今回は、核家族が何故生まれたか、その主軸にある「殖産分断」が何故起きたのかを記事にします。

 

現在は、仕事等の生産活動は「企業」出産や子育て生殖活動は「家庭」というように、生産と生殖は別々の集団が担っています。これを殖産分断と言います。現代は殖産分断が当たり前のように思ってしまいがちですが、生物界に殖産分断は見当たりません。人類史をみても殖産活動は同じ集団で行われるのが通常で、日本でも戦前までは殖産一体が過半です。つまり現代の殖産分断の状況は、人類史や生命原理に反した特殊事態である可能性が濃厚です。事実、生産圧力の無い家庭は、“外圧にもまれて成長する”という最も根本的な子育て機能を全面的に喪失しています。子ども達の生きる力が育まれないのも当然です。

何故、殖産分断は起きてしまったのでしょうか。

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